私たちの身の回りには、プラスチックを使って作られている製品が数多くあります。スマートフォンやパソコン、ペットボトル、コンタクトレンズ、買い物袋等々。これらプラスチックを製造しているのが、プラ製品関連の工場。工場内では、さまざまな取引先から受注したプラ製品が、ほぼ24時間稼働の状態で生産されています。
ここでは、プラ製品関連の主な仕事内容、身につくスキルなどについて解説しています。
プラ製品関連の仕事とは、世の中にあるさまざまなプラスチック製品を作る仕事です。プラスチックでできた商品そのものを作る仕事ではなく、基本的には商品の部品となるプラスチック製品(半製品)を作る仕事と考えてください。
今や日々の生活でプラ製品を見ない日はありません。私たちの生活の重要な一部となっていることから、厚生労働省では「プラスチック成型技能検定」を設けるなどし、技術者の養成を促しています。
プラ製品の形成期に型を取り付けて材料を投入し、さまざまな調整を行いながら設計通りの製品を作ります。問題なく製品が完成したことを確認したら、あとは自動運転に切り替えて形成作業を管理・監視します。自動運転に切り替えた後は、一人で複数台の機械の管理・監視を行うことも珍しくありません。
不良品が生じないよう、温度や圧力などをしっかりと確認しながら管理・監視する必要があります。材料の追加投入のために工場内を走り回ることもあるでしょう。
プラ製品関連の工場に配属されたばかりの新人スタッフの中には、製品の梱包や検品を中心に任される人もいます。
検品とは、完成した製品の中に不良品がないかどうかを確認する作業のこと。梱包とは、注文先に応じて正しく製品を箱詰めする作業のこと。検品漏れ・梱包漏れがあったり、輸送途中で製品が破損したりしないよう、それぞれ慎重に作業を行わなければなりません。
検品・梱包の仕事をしながら機械オペレーターの仕事を補助し、徐々に自分も機械オペレーターとして働いていけるよう技術を身につけていきます。
プラ製品関連の工場では、多くの機械が稼働しています。基本的には機械が製品を自動製造する仕組みとなっていますが、機械の操作・管理を行うのは人間です。仕事を通じ、プラ製品関連の機械操作技術を高いレベルまで習得できるでしょう。
プラ製品は温度や圧力で仕上がりが異なることもあるため、機械操作は慎重に行う必要があります。その調整スキルやセンスは、プラ製品以外の製造工場に転職した際にも役立つことでしょう。
プラ製品関連の製造工場には、営業部門が受注してきた多くの注文が続々と入ります。これらの注文にはすべて納期があるため、高品質を維持したまま効率的に製品を量産できるよう、しっかりと工場の生産体制を管理する必要があります。
複数の機械を動かしながら複数のスタッフも動かす管理業務を通じ、工場を効率的に回していく高い管理能力が養われていくことでしょう。
プラ製品の機械を操作するのは決して簡単ではないけど、操作するために特別な資格が必要なわけではないんだ。初心者の場合、仕事自体は検品や梱包から始まるかもしれないけど、入社数年で機械オペレーターに昇格できる可能性もあるので、志の高い人にはやりがいを感じられる仕事だと思うよ。
私たちの身の回りにはプラ製品が一杯。これらを目にするたびに、「自分は世の中の役に立っているんだ」という充実感も得られるだろうね。モノづくりの仕事冥利に尽きる瞬間だ。
ここでは希望する働き方のタイプ別に、長野県でおすすめの製造業の会社を紹介していきます。
「自分に合った働き方をしたい」「自分の長所を生かして働きたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。