金属・鉄鋼関連の仕事とは、金属・鉄鋼を素材にしたさまざまな製品を作る仕事を言います。鉄鋼とは「鉄」をベースにした各種素材を言い、金属とはアルミニウムや銅、ステンレス、チタンなど、「鉄以外」をベースにした素材を言います。なお鉄以外の金属は、一般に「非鉄金属」と総称されます。
ここでは、金属・鉄鋼関連の主な仕事内容、身につくスキルなどについて解説しています。
金属・鉄鋼関連の工場では、さまざまな機械や建築部品などに使用する金属製品を製造しています。製造した製品がそのまま商品として流通することもありますが、多くは半製品(製品になる前の部品など)として工場から出荷されます。
近年では、使用済みの金属・鉄鋼のリサイクル加工なども業界の重要な仕事の一部となってきました。
お客さんからの注文に応じ、工場内で金属・鉄鋼関連製品を製作する仕事です。
お客さんの大半は、個人ではなく会社。機械製品等を製造する会社からの注文に対し、金属・鉄鋼を材料にした半製品・製品を製作します。オートメーションが導入されている現場では、作業員がロボット等の操作も行うことがあります。安全かつ安定的に製品を供給し続けるためには、ある程度の経験年数が必要です。
金属・鉄鋼関連製造業においては、もっとも「モノづくり」を体感できるやりがいのある仕事と言えるでしょう。
製品の生産計画を立案したり、製造現場での製造工程を管理したりする仕事です。
社内では営業部門が膨大な量の仕事を受注してきますが、それぞれの仕事には納期があることから、営業部門と製造現場とをつなぐ役割が必要です。この役割を担っている立場が生産管理、とイメージして良いでしょう。
生産管理のスタッフが、工場の現場で直接製品作りを行うことはありませんが、納期と効率を重視した製造計画を実現するため、頻繁に現場へ足を運びます。製造工程の管理を通じ「モノづくり」を実感できる仕事です。
金属・鉄鋼関連の製品・半製品を製造することが仕事なので、当然、それら製品の製造に関する技術は身に付きます。
製品の種類や工場によっては、現場で多くのロボットが働いているため、長く働いていればロボットの操作・管理スキルも身につくことでしょう。
もちろん、現場での製造やロボット操作などを通じ、金属・鉄鋼全般に関する幅広い知識も習得可能。習得した知識やスキルは、転職にも役立つことでしょう。
現場で長く製造の仕事をしていると、製造作業と管理者としての仕事を同時に任されることもあるでしょう。いわゆるプレイングマネージャーです。
現場での管理者は、生産管理部門から指示された生産計画にしたがい、毎日の生産状況を管理しなければなりません。納期厳守と品質維持を同時に満たす仕事を進めることになるため、難度の高い判断を迫られることもあります。
それらの経験を通じ、金属・鉄鋼業界に限らずあらゆる業界で通用する生産管理能力が身につくことでしょう。
日本は天然資源に乏しい国なんだけど、伝統的に鉄鋼や金属の加工・製造が得意な国でもあるんだ。特に鉄鋼の加工・製造では、1901年に創業した官営八幡製鉄所が世界的に有名。今でも日本の鉄鋼産業は世界でも有名なんだよ。周りを見渡せば、自動車や自転車、家電製品などに多くの金属が使われているよね。普段皆さんが使っているスマホだって、金属なしでは作れないんだ。そのように考えれば、金属・鉄鋼関連の仕事はとてもやりがいのある仕事とえるんじゃないかな。
ここでは希望する働き方のタイプ別に、長野県でおすすめの製造業の会社を紹介していきます。
「自分に合った働き方をしたい」「自分の長所を生かして働きたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。